「豚肉とヘルニアその1」

皆さんこんにちは。昨日は美味しいお肉を食べましたよ。美味しすぎてついついお酒がススンでしまい、チョミソル呑み過ぎで久しぶりに酔っ払いになった僕です。。。
どんな美味しいお肉かと言うとこんなです。↓

デカイでしょう?(ちなみに僕はタバコ吸いません) やっぱり豚ですよ。(九州産)こんな美味しいお肉が食べたい方はこちらへどうぞ。↓

うちのお店の裏にある「ドオリ」さん。昨日はここで6時間呑んでいました。。。とっても美味しい豚肉を頂けます。夜のみの営業ですが、お近くの方ぜひ行ってみてくださいね。(ちなみに入口を入るのにチョッとしたコツがあります)
↓ お店の中はこんな感じです。店長の「パクさん」が美味しく焼いてくれますので、お気軽にね。(^^♪

さて、最近ヘルニアについて聞かれる事が多いので、僕のご説明できる範囲で主に腰のヘルニアについて書き綴っていきますね。
なるべく専門用語は使わないようにわかりやすくね。
ヘルニアって何?
「ヘルニアヘルニア」ってよく聞きますが、ヘルニアって何なんでしょう?
「ヘルニア」と言う言葉自体は病名を指すものではなく、「ヘルニア」という言葉の意味は、「脱出しているとか、出っ張っている、突出している」と言う意味です。 なので、お臍が出ていれば「臍ヘルニア」(でべそ)ですし、腸が出ていれば「鼠径ヘルニア」(脱腸)ですし、背骨の骨と骨の間にある椎間板が本来の状態から出ていれば「椎間板ヘルニア」ですね。
椎間板が出っ張っているなんて、さも大変な事の用ですが、僕ぐらい(40代)の方の腰をMRI(磁気共鳴画像)で撮影して椎間板や神経の状態を見てみると、5人に1人位の割合で大なり小なり椎間板の「ヘルニア」が見つかります。男性の方が女性より二~三倍くらい多いですね。
よく、レントゲンを撮ってお医者さんに「椎間板ヘルニアです。と言われました。」とおっしゃる方がいますが、レントゲンは骨しか映らないのでヘルニアかどうかはMRIを取らないとわかりません。。。
レントゲンだけで「ヘルニア」と言われた方は、そのお医者さんが患者さんの症状を総合的に判断して「おそらくヘルニア」と診断している訳ですね。ただレントゲンは骨の変形等が確認できたり、0.01%位の確率で腫瘍が見つかったりもしますので、腰痛でレントゲンを撮った事がない方は、一度撮っておいた方が良いかもしれませんね。
○椎間板の構造
椎間板と言うのは簡単に言うと二重構造になっていて、中に髄核と言うゼリー状で比較的やわらかい組織があり、その髄核を繊維輪という硬い組織が覆うような二重構造になっているのですが、中のやわらかい髄核が周りにある硬い繊維輪を押して出っ張ってきたり、繊維輪を突き破って髄核自体が後ろに出てきた状態を椎間板ヘルニアと言います。
なんで後ろなのかと言うと、前側には靱帯が広く覆っていて椎間板が出っ張るスペースがほぼないのですね。
わかりにくいですかね?
あんまんのあんこが髄核で皮が繊維輪だとすると、中のあんこが皮から出てきちゃっている状態が脱出した椎間板ヘルニアですね。

↑ あんこが皮を押している状態。「膨隆」と言います。

↑ あんこが皮を突き破って出て来てしまいましたね。「脱出状態」と言います。
先ほど 5人に1人とか書きましたが、この20%の人達全てに椎間板ヘルニア特有の症状が出るわけではありません。 ヘルニアになっていてもつらーい症状が出る人と、全く出ない人がいらっしゃいます。
ヘルニアの大きさはあまり関係有りません。小さくても痛くて辛くてどうにもならない人もいれば、ヘルニアが大きくても全く症状が出ない方もいらっしゃいます。
なんででしょう??
椎間板ヘルニアの症状は主に「腰の痛み」と「坐骨神経痛」です。 腰に大きな負担が掛かり、椎間板の中にある髄核(あんこ)が繊維輪(皮)を急激に突き破ったりして中で炎症が起こると当然腰に激痛が出ます。ひどいギックリ腰みたいな感じ。急性期の場合、クシャミなんてしようものなら、この世の終わりか?と思うような激痛が襲ったりします。
同じようなひどいギックリ腰でも筋肉の炎症のみなら、2~4日で痛かったのが嘘のように軽くなります。ただ、筋肉の炎症がメインのギックリ腰でも、何度も痛めているうちに椎間板に小さな傷が入ったりして椎間板ヘルニアに進行してしまう方も多いですけどね。
このように急激な外力で椎間板を痛めてしまう方もいれば、日常の生活で徐々に椎間板を痛めてしまう方もいます。(中腰で力仕事をする方はなりやすいですね。)
椎間板が出っ張ると構造上、すぐそばにある神経にぶつかりやすくなります。出っ張ったヘルニアがこの神経にぶつかると、「坐骨神経痛」の症状が出やすいです。 この「出やすい」というのがキモでして、出っ張った椎間板がただ神経を圧迫しているだけでは「あまり強い坐骨神経痛」の症状は出ません。

↑ MRIの画像 骨と骨の間にある椎間板が出っ張り(ヘルニア)後ろの神経(白く見える所)を圧迫していますね。
この「出っ張り」(ヘルニア)プラス 「神経の炎症」 この二つがセットになった時に強い坐骨神経痛が出るのです。 なので、ヘルニアが大きいとか小さいとかはあまり関係がありません。小さくても神経を圧迫していて炎症があれば、症状が強く出ますし、大きく出ていても神経の圧迫も上手い事なく、炎症もなければヘルニアを持っているにもかかわらず、「ケロッ」っとしている訳ですね。中には大きな椎間板ヘルニアを持っているのに、一生、症状が出ない運の良い?日頃の行いの良い?方もいらっしゃいますからね。
出っ張っていて神経を圧迫しているだけでは痛みやシビレが出ないというのは、腕でも足でも普通に押したりしても別に痛くないですが、ぶつけたり叩いたりして赤く腫れあがったりした所(炎症状態)を押したり触ったりすると「イタイ!」と説明するとわかりやすいでしょうか?
椎間板ヘルニアで症状が出たり消えたりしている方は、出っ張っている椎間板が凹んだり凸っぱったりしている訳ではなく、腰に負担を掛けてしまい神経にこの炎症が出たり収まったりで症状が出たり出なかったりしている事が考えられますね。ヘルニアになっている椎間板がズーーーット神経を圧迫しているのに係わらず症状が出続けないのはこの為ですね。
坐骨神経痛ってなんだ?
椎間板ヘルニアの症状でよく出る坐骨神経痛ってなんなんでしょう?
坐骨神経と言うのは、腰の下の方から出ている太い末梢神経で、腰から出てお尻、足へとつながります。この太い神経に何かしらの原因で症状が出ているものを坐骨神経痛と言います。
お尻から足にかけて痛みやシビレ、感覚の異常(力が入らない、冷感)が主な症状です。お尻だけの方やお尻からモモにかけて症状が出る方、足先までシビレや痛みが出る方など出方は様々です。
出っ張った椎間板がこの坐骨神経を圧迫して炎症がおこり「坐骨神経痛」を起こしている事もあれば、腰の骨が変形して坐骨神経を圧迫したり、お尻の梨状筋と言う筋肉が下にある坐骨神経を圧迫して「坐骨神経痛」を起こす事もあります。たまに骨盤の関節のバランスが崩れて坐骨神経痛のような症状が出る方もいますね。 なので、坐骨神経痛というのは、「病名」ではなく「症状」の事を指すのですね。
それから「坐骨神経痛のような」症状が出ていて、お医者さんに行ったら「ヘルニアによる坐骨神経痛」と言われた方でも、本当の原因は「股関節」にある方もかなりお見かけしますね。股関節が原因の場合は、お尻からモモの外側にかけて、重たく叩きたくなるような鈍痛が出る事が多いです。チョッと確認すればわかるのですが、間違わないでほしいですよね。(-"-)
坐骨神経痛による痛みやシビレの出方は様々です。 軽い違和感ぐらいの方、 足が突っ張った感覚の方、 低周波の電気をずーーっと足に当てられている感じの方、 痛みが強くてジッとしている事の出来ない方、 痛みが強すぎて寝れもしない方、等々。
さて、運悪く、腰痛に加えて坐骨神経痛が出てしまい、MRIを撮ったら「椎間板ヘルニアです。」と言われてしまったらどうすればよいのでしょう?
長いので、続きは次回にしますね。